BABYMETAL / METAL RESISTANCE 【EU盤】



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米ビルボード・アルバム ベビーメタル、39位に 日本人、坂本九さん以来

2016年4月14日、共同

米国の音楽ヒットチャートで知られるビルボードは2016年4月13日までに、3人組女性ユニット「BABYMETAL」の新アルバム「METAL RESISTANCE」が、3月23日付週間アルバムチャートで初登場39位だったと発表した。ワールドアルバム部門では1位だった。英オフィシャル・チャーツ・カンパニーの4月8日付アルバムチャートでは初登場15位を記録した。

ビルボードジャパンの公式サイトによると、日本人アーティストがアルバムチャートのトップ40位に入ったのは、歌手の坂本九さんの「スキヤキ・アンド・アザー・ジャパニーズ・ヒッツ」が1963年に14位を記録して以来だという。

メンバーのSU-METALさん(18)は「これを自信に変えて、私たちにしかできないことにこれからもたくさん挑戦します」と喜びのコメントを発表した。

ベビーメタルはアイドルとヘビーメタルの融合を掲げ、2010年結成。2014年からは北米や欧州でツアーを行い、海外でも人気が高い。

快挙ベビーメタル 愛知出身メンバーも かわいく激しく世界魅了

2016年4月14日、中日新聞

日本人女性3人組のメタルダンスユニット「BABYMETAL(ベビーメタル)」が世界同時発売したアルバム「METAL RESISTANCE」が米国ビルボードの総合チャートで39位に入り、注目されている。アイドルとヘビーメタルという異色の組み合わせ。どんなグループなのか-。

日本人歌手が40位以内にチャートインしたのは、坂本九さんの「上を向いて歩こう」が入ったアルバムが1963年に14位を記録して以来だ。英国のオフィシャル・アルバム・チャートでも15位。日本では2016年4月11日付のオリコン週間アルバムチャートで2位だった。

動画投稿サイト「YouTube」では、アルバム収録曲の1つ「KARATE」が約1カ月で約570万回再生された。エレキギターやドラムの激しい音に合わせ、アイドルのような顔立ちの3人が空手の突きや蹴りのようなダンスを踊りながら歌う。メンバーのうちMOAMETALさんは愛知県出身だ。

3人は2010年11月、アイドルグループ「さくら学院」から派生する形で初ライブを開催した。「日本より海外で、話題が先行した」と「BABYMETAL 追っかけ日記」(鉄人社)の著者でサブカルライターのカネコシュウヘイさんは説明する。

楽器を演奏するのは3人ではなく、「神バンド」という実力派のバックバンドだ。カネコさんは、それにアイドル的少女という要素が加わったことが良かったとみる。

2014年2月に発表したファーストアルバム「BABYMETAL」は、英紙ガーディアンに「もちろんメタルではない。天才的な策謀家が作り上げたJポップだ。脱帽だ」と好意的に取り上げられた。2014年、英、仏、米国を回る世界ツアーを敢行。レディー・ガガさんの米国公演で前座を務めたこともある。

国際大グローバル・コミュニケーション・センターの境真良・客員研究員(コンテンツ産業論)は「米国でも音楽ファイルやCDは売れていない。コアなファンをつかめば、瞬間的にランクが大きく上昇しやすくなっている」と分析している。

ベビーメタル展 ファン続々 愛知県蟹江で山田酒造開催 「最愛」が縁 関連グッズ100点

2018年9月21日、中日新聞

【愛知県】日本国内外で活躍するメタルダンスユニット「BABYMETAL(ベビーメタル)」の関連グッズを並べた展示会が、愛知県蟹江町須成の蟹江町観光交流センター「祭人(さいと)」で開かれている。蟹江町観光交流センター「祭人(さいと)」近くにある酒蔵「山田酒造」の特別純米酒の名前がメンバーの1人と漢字表記が同じだとして、3三年ほど前からファンの間で話題に。いまだに“聖地”を訪れる人たちが絶えず、展示会の開催で愛知県蟹江町に新たなにぎわいが生まれつつある。

ベビーメタルは2010年結成の女性3人組ユニットで、メタルの楽曲に合わせて、歌や踊りを披露する。海外にも根強いファンがおり、欧州各地でコンサートを開いている。メンバーの1人、MOAMETAL(モアメタル、本名菊地最愛(もあ)さん)が山田酒造の特別純米酒「最愛(さいあい)」と同じ表記である縁で、全国からファンが最愛を買い求めるようになった。熱心なファンのために、山田酒造でも、グループの展示コーナーを設けるなど応援している。

酒造会社が催した今回の展示会は「山田酒造と最愛展」と銘打たれ、愛知県内在住の男性ファンがベビーメタルのポスターや写真パネル、ツアーグッズなど約100点をセンターに貸し出して展示した。英国ライブ限定のキーホルダーもあり、2018年9月14日の展示開始以降、すでに関東や北陸、関西からファンが訪れている。

会場には最愛のロゴが入った、山田酒造のはんてんやますも飾られており、センター長の山田満子さん(52)は「公共の施設でこうした展示をするのは革命的。新しい盛り上げ方の1つになれば」と話している。

入館無料で2018年9月24日まで。センターでは最愛を原料に使ったクッキーやカステラなどの土産品を販売しているほか、9月22~24日には愛知県蟹江町特産の白イチジクと最愛を使った蒸しパンも限定発売する。

ベビーメタル世界ツアー最終公演:東京ドーム~音楽評論家・湯浅学

2016年9月、朝日新聞

欧米のヒットチャートに食い込み、海外での単独公演も次々に成功させ、各種フェスでも高評価を得た実績を、十二分に納得させる熱演の連続。ヘビーメタル・アイドル・ユニット、それはあくまでも生々しい。MCなし、アンコールなし、端(はな)から終(しま)いまで緊張感を一時も弛緩(しかん)させることなく疾走した。

4人編成の正統派メタルの高速プレイは重厚で安定感があり揺るぎがない。手練の年季さえ感じさせる濃厚なもの。そこへ対等に一体化するのだから、少女たちはフルスロットルで歌い踊るしかない。生身生音でなければ、この激音の中に身を置き続けることは難しい。全身を反応させ続けていることがスクリーンからも痛いほど伝わってきた。

時に妖しく、しばしば可憐(かれん)、随所で厳しい視線を放つ3人が、哀感あるメロディーに合致する。ファンタジーの少女戦士やスペイシーな伝奇ヒロインを連想させはする。それは隆盛/横溢(おういつ)するアイドル文化の奥行きの広さ、幅広い音楽的実験の数々の成果を思い知らせるものでもある。

「ヤバッ!」「いいね!」「ギミチョコ!!」といった曲名の他愛(たわい)ない言葉の奥に、群青の宇宙が広がっているような気がしてしまった。「KARATE」は世界共用の通信手段の1種かと妄想も広がった。

観客に配布された首に巻く透明コルセットに仕込まれたライトが全館に光った光景に卵の一斉孵化(ふか)を感じ、ベビーメタルは一種の稀少(きしょう)生物では、と思った。

メイド+ハードロック BAND-MAID ベビーメタルに続け サブカルと音楽融合/エンタメ 音楽

2016年9月10日、西日本新聞

2016年10月、欧州中心に7カ国公演

「お給仕始めます」。メイド服を着た小鳩ミク=熊本市中央区出身=が言い終わると、ギター、ベース、ドラムのハードな競演が空間を覆う。<もがき あがき壊し 繋(つな)げ 未来へ>(「FREEDOM」)。ボーカルの言葉も激しい。2016年5月にミニアルバム「Brand New MAID」でメジャーデビューした女性5人組バンド「BAND(バンド)-MAID(メイド)」のウリはギャップだ。10、11月には海外7カ国でのソロ公演も控えている。

ギターとボーカルを担当する小鳩の他のメンバーは、ボーカルの彩姫(さいき)、ギターの遠乃歌波(とおのかなみ)、ベースのMISA(みさ)、ドラムの廣瀬茜。結成は2013年。東京・秋葉原のメイド喫茶で働いていた小鳩が、インターネットを通じて集めた。

高校時代に椎名林檎や東京事変を入り口にバンド音楽が好きになった小鳩。上京理由は音楽をすること。ジャンルは深く考えていなかったが、熊本時代もメイド喫茶でアルバイトしていた彼女にはこだわりがあった。「メイド服で格好いい楽曲をすること」。結成にあたり音楽の方向性は同意しながらも、メイド服に抵抗を感じたメンバーもいたという。「なぜ引かれるのかは分かりませんが、あの姿は日本の文化のひとつとして海外で受け入れられているので」と小鳩は言う。

楽曲は当初はもう少しポップな印象だった。それでも初めてライブをした時に、“アキバ系”が多かった観客は外見と音楽の内容の差に驚いた様子だったという。「わなにはまったな、という感じ。もっとわなにはめたいという気持ちが大きくなったので、(楽曲が激しくなり)どんどんギャップが大きくなったのかも」。曲がハードになっても間に交える小鳩のおしゃべりはメイド風。「お帰りなさいませ。ご主人さまお嬢さま」

アニメや漫画から抜け出してきたような外見でのハードロック。動画投稿サイトにアップされている楽曲の閲覧数は100万回を超えているものも多く、海外からのメッセージが目立つ。インディーズ時代のミニアルバムは世界111カ国で配信された。「海外は特に見た目とのギャップということを言ってくださる方が多い。『ほんとに弾いているのか』とかあります」

2016年3月には米国・シアトルであった日本のサブカルチャー紹介イベントで3000人を前にライブ。「日本とは比べものにならないぐらいの熱いお声をいただいた」と振り返る。5月にも英国のポップカルチャーイベントに参加。10、11月にはメキシコ、英国、ドイツ、フランス、ポーランド、イタリア、スペインでソロライブを開く。

彼女たち同様に、日本のサブカルチャー文化とロックを融合して海外で人気を得ているグループに「ベビーメタル」がある。「ベビーメタルさんを好きな方も私たちを好きで聞いてくださる方もすごく多い。やっぱりそこは日本のサブカルを伝える素材の1つに私たちはなっている」と小鳩。これからの目標は「世界征服」。「征服には『制服』の意味もちょこっと掛けてます」